スポーツで起業したい人に知っていてほしいこと

はじめまして!

私は、プロのゴールキーパーコーチとして20年間サッカーの仕事に携わっていました。

そして、現在はサッカースクールやゴールキーパースクールを経営しながら、※プレイングマネージャーといわれる立場で、社長業やコーチングの仕事もしています。

※プレイングマネージャーとは、現場の業務を担当するプレーヤーと、会社をまとめるマネージャーの両方の役割を担う人のことです。プレイングマネージャーは、個人と会社の目標の両方を達成するために活動します。1人のプレーヤーとして成果を出しながら、組織全体をより良い状態に導く役割を果たさなければなりません。そのため、自ら働きかけてほかのメンバーと信頼関係を創っていく必要があります。

最初はプレイングマネージャーとして働く覚悟を

起業し、念願の社長になれて、これでようやく自分の時間を作れると思った人は気をつけてください。

ある程度の資金力があり、初めから全てを外注で任せるという人はそんなことないのかも知れませんが、個人事業主から会社を設立した人にとっては、プレーヤーとマネージャー両方の仕事を行う必要があるため、仕事量が増え、自分にかなりの負担がかかる恐れがあります。

また、誰かを雇用した場合でも、プレイングマネージャーであるあなたのマネジメント力が高くない場合は、スタッフの足りない部分はあなたがカバーしなければいけないことがあります。

さまざまな経験をしたきたあなたであれば、それでも難なくこなしてしまうかも知れませんが、いつまでもそういったことを続けていては、あなたのマネジメント力は高まらないばかりではなく、スタッフの成長にも繋がっていきません。

では、どうすればいいのか?

ここからは僕が実際に行ってきたことをお伝えします。

100点を目指さず、まずは全て自分でやってみる

僕は、起業にかかる資本金や登記等にかかる経費で、貯金していた自分の預金を全て使ってしまいました。それによって、何をするにも誰かに任せるということができず、財務関係や現場の指導、ホームページ作成やチラシ作成、会場確保の営業やスポンサー営業など、さまざまなことを自分でやりました。(ホームページはアルバイトスタッフがかなり手伝ってくれましたが…)

当然、コーチ業以外はほとんど未知の経験でしたので、たくさんの失敗をしてきましたが、やっては修正、やっては修正の繰り返しでしたが、何事に対しても自分でやってきたので、今ではスタッフに何か聞かれたとしても大体のことは答えられるようになりました。

今の時代、わからないことは本やインターネットで調べられば大体のことは調べられます。資金力のない初めの頃はまず自分でやってみることをオススメします。

利益がでたら自己投資に回す

もう一つ、意識して行ってきたことがあります。それは、事業が上手くいき※利益(売上ー経費=利益)がでた場合は自己投資に使うようにしていました。

自己投資といっても、人それぞれの価値観によって変わってくるとは思いますが、僕の場合は本を買う。コミュニティに入会する。セミナーに参加する。動画教材を買うなど、会社を大きくしていくための勉強や人脈作りには惜しまずお金を使ってきました。

株式投資の世界では、アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ「複利の法則」(複利の特徴は、利息分が再投資されることです。それによって、効率的に資産を増やすことができます。)というものがあります。

でもこれは、株式投資などの金融商品だけの話ではないと思います。

1日でも早く知らないことを学んだり、さらに深く学んだりすることで、新たな発見があり、思いがけないところから活路が見出されることもあります。

また、人脈作りにおいても、人は一度会っただけでは、なかなか心から相手のことを信用するということはないかも知れませんが、何度も何度も顔を合わせて会っているうちに、相手との関係性は必ず良くなっていきます。さらに、仲良くなった人がまた新たな人を紹介してくれたりと、まさに複利の法則のように人脈が増えていくのです。

講座に参加し続けることでビジネスについての深さがでた

先ほど、自己投資の一つにセミナーに参加するとお話ししましたが、その一つにスポーツコンサルタント養成講座というものがあります。

そこでは「スポーツでビジネスを」と考えている人たちが集まって、マーケティングやビジネス戦略、セールスプロセスや販促物の作り方などを学びました。

講座は6ヶ月間あり、講座と講座の間ではさまざまな課題が出ます。課題は実践型のもので、講座で学んだことを学んだだけではなく実際に行動してやってみてどうだったかというものでした。

起業当初に、自分でさまざまなことをやってきていたので、ある程度スムーズにできると余裕を持っていたのですが、毎回の課題に対してレビュー(講師からのコメント)が入るんです。

その内容を見ると自分の考えの浅はかさに気付かされました。僕が専門的な経営を学んだことがないのに、本やインターネットでの学び、単発のセミナー、実際やってきた経験だけで分かった気になっていたのだと…。

もちろん、単発のセミナーでもテーマがはっきりしているので、とても多くの学びや気づきを得ることはできます。でも、長期間になると、それは全く違った学びを得る。いや、どちらかというと深さを知れるといった方が正しいかも知れません。

売れるスポーツ商品を作るための4つのポイント

色々とお話ししてきましたが、

最後に、売れるスポーツ商品を作るために大切なことをお話しします。

  1. 世の中の問題や悩みが何か?ということを知り、自分の持っているスポーツというリソース(資源)が、それをどのように解決していけるか?を考えること。
  2. その解決策を、実際に顧客に欲しいと思ってもらえるような形にすること。
  3. 形にした商品を、実際に問題を抱えている人たちに対して、誰よりも上手に売ること
  4. 1・2・3のサイクルをうまく回すために、顧客をしっかり理解すること

上記のことは、スポーツに限らず全ての分野でもいえる本質的なことですので、常にこの視点を置いてビジネスを考えるという意識を持つことが大切ですね。

From 楠本晃義

よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!