ある経営者の方が「多くの人が賛成する案件は却下して、反対意見の多い案件を採用する」と言っていました。
その理由は「誰もが賛成するような案件にはすでにチャンスがないけれど、反対意見が多いものほど大きな可能性を秘めている」ということでした。
多くの人は、経験がない、前例がないということで「やらない」理由を頭に思い浮かべてしまいがちですが、成功する人は「やる」理由を考えます。
そして「どうすればうまくいくか」を考えます。
そう!このことに早く気づいた人が、ビジネスで成功するのです。
多くの人の中には、物事がうまくいかないとき「今、壁にぶつかっている」と言う人がいます。
でも「壁」なんか本当はないですよね。
もしあなたが「壁にぶつかっている」というのであれば、それは勝手に自分で作り出した言い訳なのかもしれません。
経営の神様の異名を持つ、パナソニックホールディングス(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者である松下幸之助氏は、
失敗の原因を素直に認識し「これは非常にいい体験になった」というところまで、心を開く人は、後日進歩し成長する人だと思います。
松下幸之助「一日一話」」(PHP総合研究所)
と言っています。
物事がうまくいかないことを、ある人は「壁」と考え、ある人は「経験」と考えます。
では、この違いはどうして起こるのか?
それは、その人が「何を考えて行動しているか」によって物事のとらえ方が大きく違ってくるからです。
成功すると決めている人にとっては、うまくいかないことは「経験」です。
しかし、成功をためらっている人にとっては、うまくいかないことが「壁」になるのです。
先ほどもお伝えしましたが、成功すると決めている人は「どうしたらうまくいくのか」を集中して考えます。
成功すると決めていない人は「〜だから難しい」と、できない理由を考えてしまうのです。
僕は「成功する」「必ずうまくいく」と自分を信じています。
だから、多くの人が「壁」だと感じているものは、自分にとっては成長する、成功するチャンスだと考えています。
成功してきた人は、人が「壁」だと思っていることを道具にして成功してきました。
多くの人が「難しい」「できない」と思っていることを違う角度から見ることで「やる」理由に変えたり、モチベーションに使ったりする。
これが、僕が多くの成功者から学んだ考え方になります。
from 楠本晃義